アラスカへ
☆ 以前に連載しておりました記事の中で、「アラスカ夏紀行」を
このブログ「Lilac Days in Alaska」 に
復活させて参ります。古い記事で恐縮ですが、
どうぞ宜しくお願い致します。
☆ Lilac Days 世界は私の学校
「あるスチュワーデスの思い出シリーズ」 はこちらから⇒⇒
もとこ
日本でアラスカが話題になることは多くはありませんね。 「ワシラWasilla」と言う地名をご存じの方はとても少ないのではないでしょうか。
けれども今、この季節に、アンカレッジの北約70キロのワシラへのドライブがどんなに素晴らしいか、普通そんなこと考えませんよね。
そこで・・・
あなたは今車の運転席にいます。
空は雲ひとつなく透明に輝いて、正面遠くには 左から右へ 真っ白に雪を被った山脈が連なっています。
今、あなたが時速120キロで走っているハイウエーは、多少上り坂で まっすぐに山に向かっています。行き交う車はたまにしかありません。 山脈の中腹より手前はあなたの目の前まで そして右も左も後ろも、すべて黄金一色です。
今、あなたが時速120キロで走っているハイウエーは、多少上り坂で まっすぐに山に向かっています。行き交う車はたまにしかありません。 山脈の中腹より手前はあなたの目の前まで そして右も左も後ろも、すべて黄金一色です。
どこまでも連なる 紅葉(黄葉?)した白樺林。 短い秋の ほんの一瞬の光景です。
30代の私は、ちょうど9月の今頃、こんな道をWasillaへ向かっていました。 当時人口約5000人の大して特徴もない(失礼!)この土地に、何か用事があった訳ではないのですが、何人かの仲間と一緒に、アンカレッジから日帰りでどこかへ行こう、と言うことになったのです。 Wasillaでは、ちょっと馬に乗ったり、湖の畔を歩いたり、何の変哲もない田舎のカフェで食事するくらいなのですが、 このドライブが魅力でその後も何回か行きました。
Alaska U.S.A.
Anchorage Wasilla
Anchorage Wasilla
今ではヨーロッパ行きも、ニューヨーク行きも直行便ばかりになってしまいましたが、以前はアンカレッジに給油に立ち寄るのが普通でしたから、お客様が乗り降りしなくても我々乗員は始終アンカレッジ泊の乗務があったのです。
私はアウトドア志向ではないし、雄大な自然にあこがれて旅するタイプではないのですが、アラスカには強く惹かれます。その自然に、とい言うより、その自然の中に暮らす人々にでしょうか…
勤務で滞在するたびに、いつか絶対に家族と休暇を過ごしに来ようと思っていました。
そして結局、あわせて3回、家族や友人と行きました。 最初は娘が4歳だった頃、そして最後は80になんなんとする伯父まで一緒に。
これから何回かに分けて、雪と氷の世界ではないアラスカ、花と緑と太陽の溢れるアラスカの思い出を綴ります。
どうか宜しくお付き合いください。