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デナリ国立公園では

 デナリでは広大な公園の自然動植物や地形を、丸一日かけて観察するバスツアーに参加しました。
 大自然の中にいるキツネ、トナカイかムースのような動物、何種類かのクマ、ライチョウを見ました。
 七色の地層が遥か彼方まで重なる、巨大な屏風の様なクレーター。刻々と光が変化して行くデナリの山。どれも生涯初めて目にする光景でした。


 地形学、地質学、生物学の用語のちりばめられた英語の説明は、あまりよく分からなかったのですが、天地創造の太初はかくや、と思わされる光景をしっかりと胸に焼き付けて来ました。


 ところで、公園の中は車ばかりでなく、徒歩や自転車でも入ることが許されていません。一台のバスがひたすら静かに静かに進み、止まる時には必ずエンジンを切ります。
 要するに、自然界にない音も光も物体も、徹底して制限されているのです。
 ですから、レストランもお店も勿論なく、ヒトの食料はボックスランチと温かいコーヒーが、私たちのバスでたっぷりと運ばれます。 


 この広大な公園の外には更に広大な自然が広がっています。こちらでは自由にアウトドアの活動を楽しむことが出来ます。但し、キャンプサイトにはしっかりと留め金の付いた頑丈な金庫のような箱があり、野外で食べたものの残りかすは必ずこの中に捨てなければならないのです。放置すれば意図せずとも野生動物を餌付けすることになり、自然の生態系を崩します。人間にとって危険なことにもなるからです。 


 私たちは一度も登山はしませんでしたが、ヘリコプターで氷河の上に降り立ちました。


  ラフトボート.JPG
 ラフトでの渓流くだりでは、大人ばかりキャーキャー喜ぶ(怖がる?)ので、4歳の娘(中央)はうんざり顔です。この時は本気で救命胴衣の必要な、かなり激しいラフティングでした。


  ラフト.JPG
 大きくなった娘はこの通り(左から二人目)ニコニコ顔です。 
 河川野生動植物探検隊みたいでしょう。


 この後私たちは、数日前に7時間かけて汽車で来た道を、今度はセスナ機をチャーターして1時間半でアンカレッジに帰りました。


 ここまでが三回のアラスカの旅の中で最もアウトドアーっぽい部分です。


    ・・・綺麗に撮れている写真は、全て夫の作品です・・・


           


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