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デナリ国立公園へ

3 Denale1.jpg アラスカの旅、まずアンカレジから北へと向かいましょう


 北米大陸の最高峰デナリ山(マッキンレー6190m余り)を取り巻くデナリ国立公園まで380km余り(東京ー大阪ほど)を、展望車付きのアラスカ鉄道で7時間 かけて行きます。









    アラスカ鉄道でもらった路線図⇒

 

4-2 Denali2.jpg
緑の中を行く黄色い車体、とても良い姿です。
 

 冬は週一便になってしまうこの路線ですが、夏の間は毎日運行されています。


   9 Talkitna 5.jpg


 ずっと緑の原野と豊かな森が続きますが、途中から背の低い針葉樹が点在するようになります。永久凍土ーツンドラ地帯に入ったのです。
 相変わらず緑一色ですが、違いがはっきりわかります。


 夏には地表は融けるので植物が生えるのですが、その下が通年凍っているので深く根が張れずに、大きくなれないのです。
                          ツンドラ地帯
8 Talkitna 4.jpg


太陽の様にまん丸顔の車掌さん、
娘をとても可愛がってくれました。


4-4 Denal 4.jpg


 車掌が絶えず車内を巡回していて、色々な案内や説明をしてくれます。



 窓からたまにムース(ヘラジカ)が見えることがありますが、最初に見つけた人が
「居たぞ、居たぞ!」とみんなに知らせると、その乗客にはチョコレートムースが振舞
われるのです。


 私も見つけたのですが、もう先に誰かが叫んでいて、チョコレートムースは取り逃がしました!   


 ちなみに、静かに座席に座っている人はほとんどいません。皆入れ替わり立ち代わり展望車へ行ったり、窓に張り付いたり、食堂車へ行ったり・・ 
 大の大人が遠足の小学生みたいでした。まあ、私たちも人の事は言えませんが・・・


 夏はデナリまで車で行くことも出来ますが、国立公園の中は自然保護の観点から、一般車両は入れません。公園のバスツアーに参加する以外にないのです。 
    

        4-3 Denali 3.jpg  
                       白いリネンがかかった食堂車

写真は最初の時に夫が写したものですが、緑の二つは帰りのセスナで空からのものです。

温暖化が更に激しく進んだ今、もうこのあたりはツンドラ地帯ではなくなったのかしら・・・    


 


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いよいよアラスカへ

☆ 以前に連載しておりました記事の中で、「アラスカ夏紀行」を
このブログ「Lilac Days in Alaska」 
復活させて参ります。古い記事で恐縮ですが、
どうぞ宜しくお願い致します。
☆ Lilac Days 世界は私の学校
「あるスチュワーデスの思い出シリーズ」 はこちらから⇒⇒


 アラスカ州は、アメリカ合衆国最大の州です。
 面積は日本全体の約4.5倍で、そこに約71万(2010年。岡山市の人口よりさらに少ない)の人々が住んでします。
 州都はジュノーですが人口最大の都市はアンカレッジでその都市圏に州の人口の半数以上が暮らしています。それ以外の都市は全て10万人以下です。
そしてこれらの中でも大きな都市が集中しているのが、私たちが訪ねた比較的温暖な中南アラスカです。

 日本から直行便があればハワイより短時間で行けますが、残念ながら定期便ではアメリカ本土か韓国を経由しなければ行く事が出来ません。


 アラスカといえば、氷原の上に輝くオーロラ、雪の上を走る犬ぞり、アザラシの毛皮のコートを着た先住民族などを想像なさる方が多いかも知れませんね。
 それもアラスカですが、
でも、5月ともなれば、文字通り長く暗い冬から抜け出して、街にも野山にも、次から次へと様々な花が咲き競う季節がやって来るのです。
 そして夜の8時になっても、私たちの午後3時のように明るい太陽に、キラキラと新緑が輝く季節になるのです。
 中南アラスカとそれ以南の平地では、太陽の照る時間には、充分ノースリーブとショートパンツで過ごす事ができるのです。


 私たちは1992年の6月と8月、そして2001年の8月と、合計3回、各2週間前後の旅をしました。
 他にも一度計画したのですが、予定していたメンバーの一人が直前に病気になり、中止しました。


 一行の中で最も若かったのが一回目の時の娘4歳、最高齢は3回目の時に同行した叔父80歳。どの回も5人の家族や友人のグループで、全部に参加したのが娘と私です。


 このようなメンバーですので、決して登山や冒険目的の旅ではありません。ですから行った地域とコースは似通ったものでしたが、様々な人々と出会う事により、毎回違う体験をする旅でした。


行程は大体次のようなものです。
アラスカ部分.jpg


 アンカレッジから汽車で北上し、
 マッキンレー山を取り巻く
 デナリ国立公園へ。  
            
 再びアンカレッジへ戻り、 
 南下してキナイ半島ドライブ。
    ホープ
    スィワード
    キナイ
    ホーマーなどに寄り寄り
 船でソルドビアへ。

 ホーマーへ戻り、
 再び車でアンカレッジへ。


 これらの地域を、
    汽車
    レンタカー
    セスナ機
    ヘリコプター
    船、で旅し
    渓流下りのラフトや
    熱気球にまで乗りました。




                  
 


 宿泊は、アンカレッジだけ国際的な大ホテル、他は全て1~3室ほどの個人宅のB&Bです。
ローカルなB&Bの資料も集めていましたので、年寄りが一緒の時は日本から電話とファックスで(web以前の時代!)予約しましたが、それ以外は、ふらっと行って見て気に入った所に泊めていただきました。


 アンカレッジで大きなホテルに泊まった理由は、大都会なため良質なB&Bが少ない事と、空港への行き来が早朝なので個人のお宅では迷惑をかけるため、その他様々な利便性によるものです。


 旅のお土産は…  
骨董ともガラクタとも思えるものを扱う店があちらこちらにあり、そこで見つけた面白い生活用品、そして最初の時は、主人が釣り上げた巨大なキングサーモンを冷凍にしてもらったものなどです。 


 次回から、写真も入れて具体的な旅のお話しをさせてください。


 今日はこれにて[眠い(睡眠)] 


☆ 以前に連載しておりました記事の中で、「アラスカ夏紀行」を
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アラスカへ

☆ 以前に連載しておりました記事の中で、「アラスカ夏紀行」を
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もとこ


 

 日本でアラスカが話題になることは多くはありませんね。 「ワシラWasilla」と言う地名をご存じの方はとても少ないのではないでしょうか。

 けれども今、この季節に、アンカレッジの北約70キロのワシラへのドライブがどんなに素晴らしいか、普通そんなこと考えませんよね。

そこで・・・


 あなたは今車の運転席にいます。

 空は雲ひとつなく透明に輝いて、正面遠くには 左から右へ 真っ白に雪を被った山脈が連なっています。
 今、あなたが時速120キロで走っているハイウエーは、多少上り坂で まっすぐに山に向かっています。行き交う車はたまにしかありません。 山脈の中腹より手前はあなたの目の前まで そして右も左も後ろも、すべて黄金一色です。

 どこまでも連なる 紅葉(黄葉?)した白樺林。 短い秋の ほんの一瞬の光景です。


 30代の私は、ちょうど9月の今頃、こんな道をWasillaへ向かっていました。 当時人口約5000人の大して特徴もない(失礼!)この土地に、何か用事があった訳ではないのですが、何人かの仲間と一緒に、アンカレッジから日帰りでどこかへ行こう、と言うことになったのです。 Wasillaでは、ちょっと馬に乗ったり、湖の畔を歩いたり、何の変哲もない田舎のカフェで食事するくらいなのですが、 このドライブが魅力でその後も何回か行きました。

 

Alaska U.S.A.
001-2.jpg
Anchorage [右斜め上]       [左斜め上] Wasilla





2 アラスカへ2.jpg



 今ではヨーロッパ行きも、ニューヨーク行きも直行便ばかりになってしまいましたが、以前はアンカレッジに給油に立ち寄るのが普通でしたから、お客様が乗り降りしなくても我々乗員は始終アンカレッジ泊の乗務があったのです。


 私はアウトドア志向ではないし、雄大な自然にあこがれて旅するタイプではないのですが、アラスカには強く惹かれます。その自然に、とい言うより、その自然の中に暮らす人々にでしょうか…

 勤務で滞在するたびに、いつか絶対に家族と休暇を過ごしに来ようと思っていました。

 そして結局、あわせて3回、家族や友人と行きました。 最初は娘が4歳だった頃、そして最後は80になんなんとする伯父まで一緒に。


 これから何回かに分けて、雪と氷の世界ではないアラスカ、花と緑と太陽の溢れるアラスカの思い出を綴ります。

 どうか宜しくお付き合いください。



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